国語 算数 理解 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」



国語 算数 理解 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」
国語 算数 理解 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

商品カテゴリ:受験,教育,学習,英会話,資格取得
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題名と内容が合っていません

内容は、おおむねバランスシートの説明と言ってよいでしょう。したがって「働くことの意味と価値」についての見解や考察を期待すると期待外れになります。
確かに、利益が出なければ「しごと」を続けることはできないでしょう。しかし「働くことの意味と価値」が、利益を出す、という行為から出て来るわけではない。例えば、貧しい人たちを救う、という行為は、それ単独で利益を生み出せません。したがって、この本の定義によれば、それは「しごと」ではない、ということになる。しかし、現実には寄付によって財源を確保することで慈善事業として成立しています。つまり「これを仕事にしたい(=意味と価値)」が先で「利益」は後なのです。
少し残念な内容です。

シゴトの本質

フリーターやニートが増えたためか、子どもや若者にしっかりとした職業観を持ってもらうための本がたくさん出版されるようになりました。
たとえば村上龍『13歳のハローワーク』がベストセラーになりましたよね。
この本にはいろんな職業が紹介されています。
風俗関係の仕事まで紹介されていて、なかなか面白い。
もちろん子どもに風俗の仕事をオススメしているわけじゃないけど、きちんとリスクや倫理も説明されていて、ハナから道徳的に全否定していないところがいいです。
説教臭くないのでベストセラーにもなったんでしょうね。

でもぼくは、今あるいろんな職業について紹介したり説明したりすることも大事だけど、もっと仕事の本質的なことも子どもや若者に伝えたいなーと思うのです。
仕事の原理ですね。
どんな仕事に就こうとも、この原理は成り立つ。
この原理を知り、身に着けていれば、どんな仕事に就こうともそこそこ上手くやっていけるというもの。

だって、いろんな職業を知って自分のなりたい仕事を子どものうちに見つけたとしても、その仕事に就けるかどうか分かりませんからね。
だいたい子どもの憧れる職業って、プロ野球選手とかサッカー選手とか歌手とか、並みの才能と努力じゃなれないものばかり。
たいていはごくごく普通のありきたりの仕事に就いちゃうわけです。
ぼくだって子どもの頃は電気技術者になるとは思っていませんでしたよ。
行き当たりばったり、成り行きですね、たいていの大人はみんな。

それに今の子どもたちが大人になる頃、今ある仕事がまだあるとは限りません。
今花形の仕事でも、10年後は斜陽だったりしてね。
岩谷誠治『国語算数理科しごと』日本経済新聞\1500-にもこんなことが書いてありました。

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考えてごらんよ。
美咲(子ども)が、仕事に就くのは10年以上先になるよね。
だから、美咲が学ぶべき仕事というのは今の仕事ではなくて、10年後にある仕事でなければ役に立たないわけだ。
そのころには今は存在しない、当然、今は名前も付いてない仕事がたくさん出てくるはずだよね。(21p)
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たとえ成り行きで就いた仕事だとしても、そこで成功することは大切です。
成功とまで言えなくても、上手くやっていくにこしたことはありません。
仕事とは何かよくわからないために、現実と折り合えず、ふらふらと転職を繰り返したり、ニートになってしまうのは、人生の浪費です。
だからそのために必要な「原理」は身に着けておいた方がいい。
仕事とは何か、その本質を理解しておいた方がいい。

では、仕事の本質とは何か。
岩谷さんはこう言います。

  仕事とは「約束を守ること」だと思っているんだ。(23p)

シンプルですねー。そして力強い。
同じようなことをジャーナリストの日垣隆さんは、「依頼と納品」と言っています。
依頼とは、何をいつまでにやってほしいか合意しておくこと、そしてその見返りは何かを合意しておくこと、です。
見返りは金銭に限りません。ボランティアだって、心の満足みたいな見返りはあるわけです。
依頼とは約束を「決めること」に他なりません。

そして納品です。
決めた約束を守ることです。
納品は物を納めることだけではありません。約束を果たすことすべてです。

約束を守ること、依頼と納品を常に意識することが、仕事の本質であり、原理なんだと思います。
これさえ理解し、身に着けておけば、どんな仕事でもそこそこやっていけます。

仕事だけじゃありません。
全ての人間関係の基本にもなっていると思います。
夫婦でも家族でも、多少緩やかでいいし、緩やかな方がいいでしょうが、約束を守ることは信頼を築くために必要なことでしょう。

そう考えると、学校でやることは意外とこの仕事の原理の練習になっているんですよね。
たとえば宿題。
先生は何をいつまでにやればいいのか明確にする。
それを生徒は履行して、納品(提出)する。
そしてきちんと履行した生徒は、褒められ、いい成績をもらう。
たとえば定期試験。
先生は試験日までにこの範囲をしっかり勉強するよう指示する。
生徒は合格点、すなわち納品目指して努力する。
きちんと合格点を採れれば、いい成績をもらい、褒めてもらえる。

最近、学校であまり宿題を出さなくなっちゃったそうです。
宿題出されてもやらない生徒も多いらしい。
ちょっともったいないなーってぼくは思います。
仕事の本質を理解し、その優れた練習機会を放棄しちゃっているんですから。
宿題の意義を語れる先生がいないのかもしれませんね。
3年で転職する前に

小飼弾氏がブログにて絶賛のため購入。さすが当代一の目利きはずれはない。ただし、子供向けの本ではなく、むしろ、今の仕事に疑問を感じ転職を検討している若手社員向けの一冊。この本を読めば、仕事の見方も変わるでしょう。転職するも良し、しないも良し、これを読んでから考えても遅くはない。
転職はもうできない、少し上の層には「課長の教科書」がお奨め。この2冊で、日本のサラリーマンの問題はほとんど解決するのでは。自分はすっきりしました。小飼弾恐るべし。


必ずモトはとれる。遠回りするまえに読むべき

本書の2、3章に、会計の仕組みを子供に教えるくだりがあるのだが、この部分が秀逸である。たかだか50ページほど(立ち読みしても5分はかからぬ)で、会計の全貌をここまで現せるのならば、今まで、自分が学んできたものは何だったのか。いずれにしろ、かなり遠回りしていたのは確かである。仕事の意味を教えることと会計の仕組みを教えることの、作者の本旨がどちらにあったのかはわからぬが(題名から察するには仕事の意味を伝える方なのであろう)、読者としては、会計部分の記述だけで十分モトはとれるし、そここそが、本書の要諦である。仕事の部分に関しては他の本で代替可能であろうが、会計部分に関しては代替の効かぬ本である。

薄いが深い本

子供向けのようですが、実際は、ビジネスマン向けの1冊。マンガのように読めますが、中身は深いです。子供に読まれる前に読んでおくことをお勧めします。不覚にも、最終章を読んだら、泣きそうになりました。



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